オンラインセミナー開催にあたって
COVID-19の世界におけるヘルスケアの再構築
2020年6月中旬、注目を集めた2つのCOVID-19研究論文の撤回がトップニュースを席巻し、世界的な権威を誇る医学誌の信用が脅かされました。COVID-19は、信頼性の高い医療情報に対する世界的なニーズを急激に高めた一方で、かつてないほどの緊急性のために、情報を作成するための時間を短縮しました。そのため、必要に迫られて、研究の初期段階にある知見が広く利用されるようになり、一般の人々や医療関係者に混乱を招くことが多くなっています。
他方、その間も医療従事者は日々の診療の中で生じる無数の問題に対処し、患者のために最善の決断をすることが求められています。医師でもあるUpToDateの編集者は、エビデンスを評価して推奨を行う際に、スピードと厳格さのバランスを取ることをライフワークとしています。最新のエビデンスの必要性は、世界的なパンデミックが発生した昨年、臨床医がUpToDateのCOVID-19関連コンテンツに1,900万回以上アクセスしたことからも明らかになりました。
本オンラインセミナーでは、コロナ禍での病院経営と患者ケアをテーマに、「病院経営」「感染症対応」の各分野の第一線で活躍されている講師陣をお迎えし、情報の鮮度と信頼性の最適なバランスに変化をもたらしたパラダイムシフトについて探ります。
リモート開催の利点を活かした、講師陣や他の参加者との活発な意見交換を通じ、医療業界のトレンドや他院の取り組み状況を学ぶ場としてお役立ていただきたく、ご多忙の折誠に恐縮ではございますが、ご参加をお願い申し上げます。